犬は人間の最も古くからの伴侶動物の一つです。
考古学的証拠から1万5000年以上も前から
人間とともに生活していたことがわかっています。
犬にはさまざまな種類があり、
大きさ、毛質、性格などで大きな違いがあります。
畜犬の祖先はオオカミで、
生物学的にはイヌ属(Canis)に分類されます。
歴史を通じて犬は
人間の盲導犬、牧羊犬、猟犬、番犬として活躍してきました。
最近ではセラピードッグとして、
精神疾患や発達障害を抱えた人々の癒し役としても重宝されています。
犬種ごとに性格、特徴、得意分野が異なりますが、
飼い主との絆を大切にする忠実な性質は共通しています。
適切な飼育方法、食事、
訓練によってその能力を最大限に引き出すことができます。
今回は人気の犬種の紹介とともに、
起源、特徴、飼育上の注意点など犬の基本を解説していきたいと思います。
犬未経験者にも役立つマメ知識が盛りだくさんですので、
ぜひ最後までご覧ください。
犬について語る
第22弾は
土佐犬です
土佐犬の読み方は「とさいぬ」と読みます。
土佐犬は日本犬の一種で、高知県原産の大型犬です。
■起源
・四国の山奥で長年引き継がれた日本犬
・中型の邪犬として中央から忌避されていた
・明治維新後に再評価され、大正から人気上昇
■歴史
・戦国時代から山野で狩猟に使われていた
・四国の国境警備を担当していたとも
・明治以降、番犬として重宝された
■魅力
・性格 ・忠実で勇敢、独立心が旺盛
・状況判断力に秀で、警戒心が強い
・運動量が多く、体力に自信がある
■特徴
・筋骨隆々の中型犬、赤味がかった毛並み
・差し歯が並べば鋭く威嚇する表情
・尾は巻き尾だが立派に羽織ることも
・土佐犬の体高は、
オスの場合は60cm以上、
メスの場合は55cm以上とされています。
■得手
・番犬として不審者を見分け抑止すること
・運動量が多く、野山での行動が得意 戒心が強い
・独立心が高い
・運動量が多すぎて室内ではストレスがたまる
■飼い方
・活発な性格を考慮し、しつけは荒っぽくないこと
・散歩や遊びで疲れた後、ゆっくり休ませること
・孤独になりやすいため、よくコミュニケーションをとること
■注意点
・警戒心から、初対面で吠えつくことがある
・状況判断一つで噛みつく可能性がある
・独立心が高いため、逃げ出すことがある
■他種比較
・秋田犬と比べると身長が高めで赤味がかる
・四国で繁栄した日本犬の子孫にあたる
・柴犬ほど体格ががっしりしていない
■マメ知識
・四国以外では「土佐犬」と呼称されることが多い
・地頭納めの際に土佐藩主に献上されたことが名前の由来
・身体能力が高く、警察犬や映画出演歴がある
まとめ
土佐犬は高知県を原産地とする日本古来の犬で、
400年以上前から山野を駆け巡り
イノシシやクマと格闘してきたという逞しい歴史があります。
骨太で筋骨隆々の体つきが特徴的で、毛色は赤、セスジ、ブラックなど。
性格は忠実で勇敢、狩猟本能が高い一方で状況判断力に優れ、
万が一危険を感じ取れば主人のもとに駆け戻ってくるといった一面も。
しつけはポジティブなアプローチが大切。
運動量が多いが寒さに強い。
最近は家庭犬として飼育されるケースも増えてきました。
威厳のある exterior が人目を引きつけます。
体高70cm前後と大型犬サイズですが、
家庭内では意外なほどおとなしい一面も。余計な吠え声も少なく、
集合住宅での飼育にも向いています。
ぜひたくましく個性的な土佐犬をパートナーに、
より活力に満ちた生活を送ってみてはいかがでしょうか。